◆ 最 新 記 事

2016年6月25日

参議院選挙:戦争と平和と自主憲法~中国の暴挙

巷では参議院通常選挙が告示され、各地での舌戦を伝えるテレビや新聞が目立っています。

その中で言われていることは、今回の参議院選挙での論点、争点が貧弱であるというのですが果たしてそうなんでしょうか。

いえいえ、私が思うに充分すぎるほどの争点があるでしょう。

それは憲法論議です。
しかも自主憲法制定の議論です。

つい先ごろに沖縄県の尖閣諸島・他などの島しょ部領海や接続水域における中国海軍の侵入はどう解釈するのかと言うことと、我が国の自衛と、国民の安全を担保するための実効はどうあるべきかと言うことがまったく国会では議論されていません。

まして一部の国民の間では「なんちゃらママの会」だとか「シールズ」だとか言う訳の分からん人たちがいて、極論に走り、実務的な議論ができないようなのです。

現在の日本国憲法のもとでは領海や領空を侵犯する夷敵に対しての効果的な排除手続きが実行しにくい状況にあることや、それらのスムーズ且つ迅速に行えない事実があります。

これは戦争回避という観点からも非常に重要なことなのですが、こういった抑止のための手続きに関する部分が抜け落ちた欠陥憲法を平和憲法だと主張してやまない人々が大きく取りざたされる我が国の現状はどうなのでしょうか。

現行憲法下においてのこれらの対処にはそもそも無理があったと言えますが、それには第二次大戦終了後のそれの直前の世界状況が大きく関与しています。

この大戦以前の世界は帝国主義が蔓延しており、すべての発展途上国、後進国はごく一部の先進国或いは大国の「領地」になる宿命を背負っていたからにほかありません。

そういった考え方が色濃くあった時代に、アメリカの占領地となった日本の武力をそぐことは重要な課題でした。

そうした実情の下で生まれたのが現憲法であり、夷敵に対する対応は必然的にアメリカ軍が担うことになるのです。


つまり、米国現地での「日本は今でもアメリカの委任統治国」と言う一部の考え方にはある種理に適っているともいえるのです。

私が常々言っている真の主権回復と独立は、そう言ったことからも自主憲法を制定して初めて実現できたと言えるのです。

もちろん憲法を制定したからそれで終わるわけではありません。

憲法制定は真の独立国家日本としての始まりでもあります。

そのはじめの一歩が踏み出せないで戦後70年を経た今に至るわけですから、いつかはきっと自主憲法などと言っていてもそれは夢想に過ぎないことだと思います。

今般の中国海軍の接続水域侵入、そして領海侵犯はもしもアメリカ領海であったなら即時発砲の行動がとられるはずです。

わが日本ではそれがないことを十分に知ったうえでの確信的行動ですが、こぶしを振り上げても絶対に振り下ろすことのない日本と言う国は近隣国、ことに野望高き中国にとっては格好の実験対象なのです。

日本国民が殺されてもなお対処できない自衛隊。

あなたはいったいこの事実をどのように考えますか。

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