特に安全保障に関しては中国と韓国、そして北朝鮮やロシアなども範囲に含まれる問題でもあり、取り組むにはむしろ遅すぎた感さえ否めません。
一方、国内では沖縄の基地負担と辺野古移設問題に焦点があてられました。
これらはそれぞれ独立した問題でもあり、緊密に連携した問題でもあります。
今般の安倍政権ではそれらをすべてまとめて一ヵ年で取り組み、且つある程度の成果を遂げてきました。
これに野党第一等である民主党はまさに何らの影響も、対案も持ちあわせておらず、学生たちが立ち上げたSEALSなる任意活動団体に乗っかるという政治家、政党としてはまことに恥知らずな行動まで見せました。
しかしこれら一連の政府の政策に打ち勝つことは叶いませんでした。
それは、避難する側が非難の声だけに終わり、それが具体的な政策としての形を見せなかったことが大きな原因かもしれません。
また学生たちが自主的に立ち上げた運動は私には「戦争は嫌だ」と言う一点しか見えてこず、高度なイデオロギーとして伝わってこなかったのです。
「アベ政治を許さない」だとか「徴兵制がやってくる」だとか、「戦争法案」だとかの文言ばかりが先走っており、発する言葉は極端な非難の羅列であり、理路整然としたものはついに一つも聞かれませんでした。
まして審議中の問題に関して、審議中の国会の外の団体活動に国会議員が出向いて参加するなどは愚の骨頂、あってはならないことだと思うのです。
国会議員はその責の範疇に於いて実務をまっとうすべきであり、今般のような行動はまさに安直以外の何物でもないと私は感じました。
結局これらの活動に国会周辺で100000人規模のデモになったと一説に伝えられましたが、いっときの話題にはなった、しかし国民の総意ではなかった。
そんな論評さえ聞こえてくるのです。
SEALS主導の一瞬の流行的なデモであった。
そう言っているのです。
私は以前から何故日本は主権国家たる主張を国際的に実行しないのか。
これに関しては常日頃から忸怩たる思いを抱いておりました。
戦後何年などはただの定規であり、それがすなわち国際的な論評の基準になるものではないはずです。
戦後何年であっても純粋な主権国家であるならばそれに見合っただけの主張と行動は責任を持って行わなければなりません。
それが将来的には地域の充分な安全保障の基板となるはずだからです。
真の平和は、武器を持たないことでも、戦争を放棄することでもありません。
戦争をさせないことだと思います。
それは彼我に対して言えることです。
そのための準備と覚悟をきちんと見せ、示す必要があるのです。
そして可能ならばできるだけ多くの国々と友好的な交流を保つことが実質平和維持になるのでしょう。
そしてもうひとつ私が民主党にいつも感じていること、ポリシーも何もない政治団体は政治団体の体をなしていないのではないか。
いまのままではいずれ消滅の運命を持つ、それが民主党なのかもしれません。