中国人旅行者のマナー、「文化の違い」か「文明レベルが低い」のか
http://news.searchina.net/id/1597863?page=1
読み進める内に違和感を覚える文章に行き当たりました。
それがこの部分です。
他国のマナーを「文化の違い」と受け止めるか、それとも「文明レベルが低い」と取るかは、他国を自国と同じレベルと見るか、それとも自国のレベルより下と見るかに大きく関係しているのかも知れない。そしてそうした見方は他国の習慣に対して寛容か、それとも狭量な態度を示すかに大きく影響する。寛容さは相手への敬意から生まれ、狭量さは相手に対する軽蔑から生まれる。「文化の違い」と受け止めた13カ国は、中国人のマナーの悪さを認めつつも全体として寛容な精神を抱いていることがわかるが、それは中国に対してある種の敬意を抱いているからかもしれない。この文章で私が感じた違和感とは、【他国のマナーを~他国を自国と同じレベルと見るか、それとも自国のレベルより下と見るかに大きく関係しているのかも知れない。】と言う表現であり、その見方が【他国の習慣に対して寛容か否か】に左右されると述べています。
「文化の違い」と「文明のレベル」とは一体どう言った比較基準なのだろうと思います。
単純に言葉の違いだけなのでしょうか。
或いはそれ以外に意図する部分があるのでしょうか。
さらに自国と同レベルか否かと言うくだりから判断するに、ここでの前文は文化の違いを指しているのではなくて、文明のレベルを指すのだろうと思うのですが、それは平たく言えばいわゆる「民度の高低」を言うのではなかろうかと思うのです。
そんな言葉遊びのような感覚でこの文章を読みましたが、もっとも「?」な部分はこの文章の最後【それは中国に対してある種の敬意を抱いているからかもしれない。】
これは明らかに違うでしょう。
例えその国や民族に敬意を抱いていたとしても、マナーの悪さを敬意を抱いているから寛容に受け入れることなどあるのでしょうか。
しかもたった一人の一度や二度のケースならまだしも、総体的な問題として考えるならば、それは広範囲な迷惑行為として考慮し無くてはならない問題であるはずです。
今回のこのアンケートが世界各国という広範囲なアンケートであるならば、その影響も充分に考慮され、一握りの人間が出会った事象にとどまることのないように設問されなくてはなりません。
この記事が「編集担当」者の個人的見解なのか、或いはサーチナ編集部の見解なのか、はたまたアンケートを集計した人物や団体の見解なのかは知りませんが、私にとって何か腑に落ちない文章であることは確かです。
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