コロナパンデミックで世界は世界戦略を早々に見直し、乗じてすでに動き題しているようです。
特に中国はそのすべてが共産主義と言う一国統制の取りやすさから国としての動きも早く、また徹底しています。
ここに至っては民主主義の脆弱さが如実に露呈している感は否めません。特にわが日本は民主主義と官僚主義、さらに資本主義の悪しき部分が蔓延り、事態は先進国の中でも最も悪い状態になっているので犯かと思えます。
国民の生命財産の保護は名目に化し、お題目としては存在しますが、それを確固たるものにはできていないように思えるのです。
例えば、コロナパンデミックにによる国民生活の抑制と生活の補償のバランスの悪さは政治行政の脆弱さゆえに起きている事実ではないかと思うのです。
抑制ができなければ医療での解決が方法のないコロナ感染伸長の撲滅はありえません。
しかし、抑制するためには生活の補償をしっかりしなくてはなりません。
中国は共産党独裁と言う最高の国権がその機能をいかんなく発揮できる体制にあるため、国民を強制的に閉じ込めること、経済を停止させることが可能でした。
さらにその経済停止を国権で再始動させることも国権のなせる技でした。
さらにさらに、その一連の行動の中で中国共産党は世界戦略を一気呵成に進めることも行ってきました。
それが動けない世界を尻目に行ったワクチン外交と、経済支援外交です。
これによってワクチンの開発力のない国、経済の困窮している国は相当数救われたものと思われます。
また、同時並行して軍部による軍事的覇権の進行もあったようです。
こうして中国は13億人の生み出す生産力と経済力を巧みに操作、国際社会における発言力と国家地位と言う面での国力高揚にまい進したのが今回のコロナ騒動による1年間の世界の動きではなかったでしょうか。
わが日本の政治、行政はどうだったのでしょうか。
どう考えても国内世論の操作を誤り、政策実行は翻弄され、国体は護られず、結果としてワクチン外交どころか、戦後経済の勢いなどとはどの国の話かと言うくらいに政治貧困を露呈させているのではないでしょうか。
国会を見るまでもなく、国権の最高機関と言う言葉が実にむなしく色あせていることばかりが目につきます。
まさに国権は指導力を失っているのです。
わが日本は、国家運営の基本方針に沿った一枚岩が実現できない国家となっているとしか思えません。
国会議員の能力の低さ、意識の欠落、義務の欠如は、地方議員にも同一に言えることでもあり、烏合の衆とまでは言いませんが、似て非なるものでもないでしょう。
戦後復興の世代の後の世代が今の日本の中心となっている世代ですが、結局はその世代が日本史の中での暗黒の歴史を刻むことにならなければよいのですが。