日本も、国際的にも、大なり小なりだと思えるが、こと韓国に至っては政権が変わるたびにそれまでの政権が積み上げてきた日韓関係をもろに壊してしまう悪癖がある。
結局、彼の国の政治家たちは以下のような主張を並べることになる。
1)韓国は日本に侵略され、朝鮮王朝以来の文化も国体も民族も凌辱された。
2)韓国は大東亜戦争で日本に立ち向かい、独立を勝ち取り戦勝国になった。
3)日本は歴史を顧みず、且つ歪曲をして戦後謝罪と賠償を行わない。
4)日本は大戦後の反省をせず、侵略の戦争を内に抱き軍備拡張に走っている。
韓国の歴代政権などの主たる主張をざっくりまとめるとこんな内容になるらしい。
大同小異であろう。
これを他の国の誰が納得するのだろうか?
近年の韓国大統領はと言えば、政権奪取の際にまず以て日本を槍玉にあげつらい、当選するとしばらくはそれなりに振る舞うが、やがて自政権の落ち込みを察すると、またぞろ日本の創作悪事をあげつらう。
結局、政権末期に限らず、彼の国の政治家はひたすら日本を極悪人に仕立て上げることのみで求心力を保とうと腐心してきたに他ならない。
韓国京畿知事、日本新聞とのインタビュー「私は日本に敵対的でない」(中央日報)
今般の文政権それ以上だったから始末に悪い。
前任者の朴大統領を散々に追い込み、市民デモを扇動して、その先導者たるを演出までしていたことは忘れられない。
「反朴デモ」の首謀者・親北派が政権を握ることを阻止できるか
(産経新聞)
まもなく、セウォル号事件に絡んで朴大統領の対応の粗末さ、そして朴大統領の当時の行動などが明るみに出てくると、彼女とその取り巻きを血祭りにあげた。
朴槿恵大統領、セウォル号沈没直後にヘアスタイル90分? 「空白の7時間」一部明らかに
(ハフィントンポスト)
朴大統領と政権、取り巻きに関することがすべてが事実なら、非は当然朴大統領にあるのだだろうが、それに乗じた政権取りが韓国政治家の常であり、政策論争以前に、政界と国家の異常さを顕著に見せている。
結局、文大統領は、政権を奪取してしばらくは「彼らにとっての平穏な日々」を送っていたのだが、彼は少しばかり調子に乗りすぎた。
自分の長い間の念願だった北朝鮮との合併、民族の統一を標榜するあまりに、世界の民主主義国家、資本主義国家の中心ともいえるアメリカを巻き込んで、北朝鮮融合政策を派手に推し進めたが、いかんせんどうにもうまく事が運ばない。
その頼みのアメリカ大統領も異端児中の異端児であったために通常2期8年の大統領期間が1期4年で終焉を迎えてしまい、完全に後ろ盾の目論見が消えてしまった。
もっともこれに関しては後ろ盾にもならなかったのが事実だが。
悪いことに、2021年1月、アメリカの新大統領はオバマ大統領時代に日本と韓国の仲介をして、「いわゆる慰安婦問題」などの解決に走り回ったバイデン氏が新大統領となってしまったから大変である。
バイデン氏がようようにまとめ上げた日韓の取り決めをあっさりと保護にしたのはまごうことなく文大統領であったからである。
いまさら国家転覆を図って共産国家にはできない。
かと言って大統領としての功績を偉大のものにして、引退後の自分を国家の英雄にしたい願望は捨てがたい。
かつて描いた妄想だけが走馬灯のごとく空回りすることとなった。
結局、経済は落ち込み、政局は歪み、外交は破綻する。
三方塞がりとはこう言ったことを指すのだろう。
文大統領の任期もあと1年と言うところで、彼はいきなりの方向転換をしてきたのが今般の演説であろう。
「日本は大切な隣国だよ。」
「未来志向で仲良くするのが正しいんだよ。」
「過去に日本がやったことは許せないけど歴史を超えて前進しなきゃいけないよ。」
「だから、日本はいつでも私(文大統領)に相談してきてね。」
こんな内容だが、実にバカバカしい。
文大統領「過去離れ」促す異例発言 嫌韓の高まりを認識か(産経新聞)
彼は恨の文化を増長させ、醜悪極まりない憎悪の感情を煽り、自国の経済と国際的な立ち位置を見誤り、国の進むべき方向を間違えた本人である。
私の周りの韓国人や在日韓国人でこれをまっとうに評価する人はいない。
私も、それら友人たちの前では彼らも話題にし難いだろうと持ち出すことは控えていたのだが、最近は彼らの方から日常的に言ってくる。
しっかりと教育を受け他国の文化や国勢を目の当たりにした韓国人たちは、これら祖国の政治家と政治に中立である。
そして自分の意見を持っている。
だからこそ国外へ向かうのだろう。
これからの韓国、国策を見誤った政治家によって、亡国の歴史とならなければよいのだが。
0 件のコメント:
コメントを投稿