フランスで起きた同時テロですが、フランスのマスコミがテロのことを「KAMIKAZE」と言っているようです。それに対して、ウヨク勢力を中心に、特攻隊をテロリストと一緒にするなと憤っているというのですが。「特攻隊は「テロリストとは違う」「戦友への侮辱だ」 仏報道に88歳元隊員憤り」(産経新聞2015年11月17日)
これを元にして種々述べているのが永江一石氏のこのブログです。「特攻隊は断固としてテロリストじゃないのでフランスがかなり嫌いになった」(ブロゴス)
何だか非常に的外れの批判です。
私にはどちらも同じようにしか見えません。
以下双方のBlog全文を読まれるともっと内容がご理解いただけます。
特攻隊は断固としてテロリストじゃないのでフランスがかなり嫌いになった
永江一石氏
http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=23560
「KAMIKAZE」がダメ? またまた特攻の美化が始まった
猪野亨氏
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-1630.html
前者は個人的な立場からの心情を書いており、後者は国家や権力者と言う観点からブログを書かれていると思われます。
従ってその導き出される結果は自ずと違いがあっても当然といえば当然なのかもしれません。
前者の記事はこと一般的にドラマや映画などの中に出てきやすい風景であり、その当時の特攻隊員の気持ちや家族の気持ちを推し量るには充分でしょう。
一方の後者は前者とは異なり、言ってみればある意味「大所高所」からの文面です。
そもそも同じ山でも見ている景色が違うということです。
ただ私が気になったのは、後者の言い回しです。
なにかとても前者を見下し、歴史を取り上げ、まさに正論を全面に押し出して論破しようと言うような心持ちの文面が気になります。
職業は弁護士さんだということですが、もう少し言葉(文面)に他人に対する敬愛が読み取れる部分が欲しかったなと思うのです。
戦術分析や世界の人々がどう見るかということは現代においては充分に既知の内容であり、それをことさらに真っ向から叩きつけるような文面に違和感を覚えます。
司法に関わる人として、金で雇われた弁護人ではなく、常に法のもとに公正、公平は勿論ですが、何のために法は存在するのかと言う点でも人間愛溢れる弁護士さんであり続けることを私は希望し、期待します。
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