◆ 最 新 記 事

2017年10月12日

新政党勢力図 - 選挙でこんな感じに

今般の急な衆議院解散で野党は小池新党の立ち上げ、国政進出で散々に右往左往しましたが、その衆議院総選挙公示後早々に各メディアは世論調査の結果を公開し始めています。

それによりますと自民党が単独過半数を確保、次に当然の如くに小池新党の希望の党が入るも、こちらは選挙前の勢いは失速して大幅ダウンとなり、半小池新党をまとめあげた枝の新党である立憲民主党が第三党の位置に入るようです。

維新は相も変わらず伸び悩みでさほどの影響力もなしと言ったあんばいで、共産党は与党や保守系が強いので当然ながら組織票のみの定位置となり、その他の弱小政党はそれなりです。

問題は希望の党の失速ですが、これは旧民主党の流れをそのまま受け入れるという乱暴な勢力拡大策が仇となっていることは間違いないでしょう。

旧民主党はそもそも自民党離脱派が立ち上げたりした新党に旧社会党右派や、民社党系、その他諸々のはみ出し議員が集まったいわゆる野合の衆だったのですから政策以前に運営さえもままなりませんことは当たり前です。

そんなことですから先の民主党政権時には散々に国民の期待は裏切られ、良かれと思った政策も官僚に覆され、外交は荒れ放題で、トドメが東日本大震災とそれにまつわる福島第一原発の事故です。

結局国民の選択は自民党復活であり、保守王道政治への回帰でしたね。

ただし、保守王道の政治と言っても自民党には寄らば大樹の陰を模索して集まったトンデモ議員が多かったことも事実です。

そこは旧民主党となんら変わりがありません。

そんな似非「二大政党」を嫌った国民の関心はつい先程東京都知事選挙で自民党を相手に圧倒的な支持を得た小池百合子氏に集まったのは当たり前といえば当たり前すぎます。

ところが、勢力拡大を一気呵成に行うという方向性はおそらく当初予定になかったはずであろう小池百合子氏の思惑とは関係なく、支持者の期待は高まり、都議会会派の議員たちと一部の後援者、そして支援国会議員に押し切られる格好で政権奪取などという分不相応な目標を大上段に構えざるを得なかったのではないかと私は推測でしています。

それはそういう期待感、そして気運が小池百合子氏本人の思惑に関係なく周囲で盛り上がってしまい、引くに引けない状況となったと並行して民進党の将来に限界を感じていた新代表の前原誠司氏が「勝ち馬に乗る」ことで民主党の意趣返しを期待したのも無理はありません。

そこで前原氏はすぐさま小池氏或いは側近と呼ばれる議員に働きかけを行っていたと思われますが、盛り上がっている議員たちも完全自力で国政への発言力を拡大するにはおよそ力量不足であることだけは自覚していたのでしょう。

そこで渡りに船、前原市の働きかけを千載一遇と勘違いしたのも頷けます。

そんなこんなで希望の党はある意味小池代表を差し置いて勝手に流れに飲み込まれ始め、小池氏の予定にはなかった事態へと向かってしまったのかも知れません。

しかしここで小池氏は代表であり自分が立ち上げた政党であり、その影響力を絶対的なものにして置かなくては、その後のスケジュールに大きな禍根を残すことになります。

それはやはり都政は腰掛けであり、将来の総理の椅子であります。

それにはこの時点で希望の党をまとめ上げ、仕切れなくてはなんとも仕様がないのであります。

そこで考えたのがいわゆる「踏み絵」です。

そうすることによって自分の存在を示し、圧倒的な影響力を維持しようと考えたのかもしれません。

ところがこの行動が枝野氏の思わぬ原動力となってしまったことは皮肉です。

立憲民主党、久々に政党らしい政党名に会いました。

名前の示すとおりに立憲民主主義を絶対的政策の柱とする政党と捉えることが出来ます。

これはもう保守三党のガチンコ勝負の様相ですが、実は枝野氏は是々非々で判断していくということを随分前に明言しており、とりあえず旧民進党の受け皿という立ち位置ではありますが、決して差は全般を委細不問で受け入れてと言うものではなさそうですが、現実的にはやはり旧民主党時代の負の遺産を多く抱えることになりましたね。

もちろん希望の党でもそれは言えることで、獅子身中の虫は決してどの政党でも小さくはなさそうです。

何はともあれ、そういう事で自民党、希望の党、立憲民主党の保守系(一部はもどきなので保守党ではない)三党による選挙戦が始まりました。

立憲民主という名前と旧民主系の受け皿という点で政策的にはちょっと政党としての方向性に疑問が残りますが、それでもかつての民主党支援者にとってはこれで収まりどころがハッキリしたのですから、枝野氏の行動はある意味評価されるべきでしょうね。

その証拠が今般のメディアによる意識調査(世論調査)で如実に出たわけです。

希望の党の小池氏は「仕方がない」と思っているでしょうし、枝野氏は充分に満足でしょうし、安倍総理は危機感を継続しながらも国会勢力図は大きく変わることのない情勢に胸をなでおろし、党内の派閥力学を最重点とした行動に専念することができるでしょう。

三方丸く収まると言った成り行きのようです。

ここで問題が大きくはらんでいるのはやはり小池百合子氏の希望の党であり、都民ファーストの会でしょうね。

それは選挙後の論功行賞です。

そして党と会派の行く末です。

組織崩壊するのか、または締めて立て直すことができるのか。

私はむしろ選挙よりもここにものすごく関心を持って見ています。

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