◆ 最 新 記 事

2014年7月26日

軍事基地を取り巻く住民意識と国民の意識

7月25日に共同通信が配信したニュースを47ニュースサイトで転載している。
そこには日本の国防という点で見逃せない大きな事実と、地域住民の軋轢がさらに深まりつつあることを伝えています。

記事によりますと、山口県岩国基地に沖縄県普天間基地と神奈川県厚木基地の航空機などを配転させる計画が進行しており、2017年には空母艦載機の配転を終えて岩国基地は東アジアでも最大級の軍事基地となるのだと言います。


【米軍部隊の本土移駐】岩国基地、東アジア最大に 政府、地元に「アメ」62億円 住民は「騒音、治安心配」


岩国基地は現在でも自衛隊が使っている我が国の重要な基地の一つですが、地理的な面から見てみますと、韓国に至近距離でありながらウラジオストックや上海市などへもほぼ同等の距離にある都市です。


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おそらくこの岩国を拠点基地として、今後沖縄普天間基地を前線基地とする構想があるのだろうと推測するのですが、これらは政府が進める基地負担の分離、分担の政策によるものなのでしょう。


まず我が国が仮想敵国の筆頭として定めなくてはならないのが中国であろうことは間違いありません。

それは同盟国である米国もまた同様です。

しかし、ここで中国の近年著しい経済発展による「使える金」ができたと言う事実が事を面倒にさせています。

中国は国策として盛んに外国資本の流入を促し、それに乗った各国資本はまず製造拠点としての中国を認識して、世界の工場と言わしめるに至りました。

次にその労働力が消費に回ることを期待して12億人という巨大マーケットに群がったのです。

そう言った外資の産む巨大な利益(税収)は結局中国共産党の意するところであり、民主主義的な国家運営をする必要のない中国首脳は、言わば経済重点の新帝国主義へと走り始めたのがこの10数年の動きだと思います。


それに対抗するのは当然米国が主導する自由主義圏国家ですが、その最前線が日本であるということです。


中国は対日批判でまんまと韓国を抱き込みに成功したかのようですが、このままの状態を続けるといずれ韓国はおよそ身動きの取れない状態になることは目に見えています。

そこを考えますと最終的な防衛戦は日本列島線しかありません。

しかし、米国は長く中東地域の派遣を繰り返し、国民そのものが反戦というよりも嫌厭状態になっているのでしょう。

そこで日本の自衛隊による自主防衛を求めるようになって来たのが流れだと思います。

同時に日本では戦後長く使わされてきたGHQ主導の憲法に対して、自主憲法をと求める声が大きくなり、安倍総理が誕生したこともそう言った自主憲法制定と真の独立国家たる体裁の確定を理由付ける要因にもなったのだと思います。

周辺事情と時代的な背景、この双方が合致して日本における新しい日本の創造ができるかなという風潮が見えてきたのがついここ2年ほどです。



では、実際の軍事的な防衛と言いますとどうなのでしょうか。

それにはまず自衛隊法、そしてなによりも憲法の壁が大きすぎて動きが取れません。

そこで安倍政権は憲法の解釈変更という手段に打って出たのでしょう。

さらに先般成立した特定秘密保護法も同様に、国防に関して必須の要件であったことは否めません。



まずは自衛隊が動けるように、真の国防が可能となるように条件インフラの整備から着手したのです。

そして次は実態の整備となります。

それがこのほど始めた基地移転と勢力配分の配転であろうと考えています。

やがて緩やかに米軍の駐留が解けるとき、その差分を吸収して余りある体制が出来上がることを安倍政権は計画しているのではないかと思うのです。



問題は日本国民の感情です。

沖縄の長きに渡る負担に関しては、誰もが同情をして申し訳ないといいますが、それでは自分の街に基地が来たらという話になりますととたんに手のひらを返します。

つまり軍事力はいらないと言っているのと同じです。

では中国の脅威、北朝鮮の暴走、ロシアの不敵さにはどのように立ち向かえば良いというのでしょう。

我が国は戦争の責任という一言から抜け切れずに過去を過ごし、世界に対して常に自虐的なまでの恭順の意を示しつつ昭和、そして平成を今まで送ってきました。

その自虐的とも言えるほどの恭順の意を今も示し続けることと、脅威を持って接してくる敵対国家が我が国を我が国の他国に対する態度と同様に扱うなどとは夢々信じられません。

さらに言うならば、我が国は敵意を抱いて接してくる国家によって増々経済的な窮地を迎えることになるのかもしれません。

それはここ数年とも言えず、数十年先かもしれませんが、いずれそうなってしまってからでは遅いのです。

我々国民はもっと大所高所で考え、そしてその上で暴走をさせない国家を目指していく必要があります。

戦後半世紀以上の長い年月、この日本を作ってきた祖父母や父母は、子々孫々が穏やかに過ごすこと、この国が平穏であることを望みつつ生きてきたはずです。

我々はその気持を大切に抱きながらもなお、さらに我々の子々孫々の時代における平穏無事の基礎を作らなければなりません。



国の形を変えていくことは大変な労力と時間が必要です。

しかし、この名目に縛られているある種歪んだ国家体制は、必ずどこかの時点で改正に取り掛からないといけません。

それが今だとしても何ら不思議のないことであり、始めるならばどんなに重い腰であっても続ける努力をしなくてはなりません。

目先の問題は、過度期と言うことであるならば様々に起きるでしょうが、それらをひとつひとつ政府と粘り強く相対しながら、この国を創り上げていくのがこの国の人として産まれた意味でもあり、子々孫々のためでもあるだろうと思うのです。


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